保育理念

キリスト教保育の理念に基づき、神さまから愛されているかけがえのない存在である一人ひとりが、共に育ち合うことを大切にします。
私たちはすべて一つの命としてつながっています。
そんな世界において、共に生きる楽しさを味わい、
その喜びを分かち合いながら、
自分を愛し、他者を愛し、存在する全てのものを愛する
自由で創造的な人間へと成長していく子どもたちを支えます。

保育方針

食育

　すみれ幼稚園では、毎日「オーガニック給食」を提供しています(1号・子育て支援児は火・木曜日)。もちろん、ごはんも無農薬有機米です。「食」はあらゆる幸せの根源で、「食」を中心に人生を組み立てていくと、幸せが矛盾なくつながり広がっていくと言われます。なぜなら、「食」は人が愛を表現する最高の舞台だから。私たちがオーガニックにこだわるのは、子どもたちへの愛情、そして、これから子どもたちが生きていく世界への愛情です。
　私たちが一生使っていく身体の土台は幼児期に出来上がりますから、この時期にどんな環境で何を食べるかがとても大切になります。農薬、食品添加物・化学肥料、そして遺伝子組換えやゲノム編集、どれも極めて不自然で危険性が高く、これらは可能な限り取り除かねばなりません。また、大地に大量に撒かれた化学物質は、既に大地を弱らせ生態系を破壊しており、地球の生命(力)が持続できなくなると多くの科学者が警鐘を鳴らしています。人と自然は一体で、自然を汚染した分だけ、私たちの体内も汚染されます。子ども(人)を愛することと自然を愛することは一つであって、自然を守ることは、子どもたちの今だけでなく未来の幸せを守ることなのです。平和を創造していくためにも、決してないがしろにはできません。
　オーガニック食材は健康を害しないだけでなく栄養価も非常に高いので、あらゆる意味を総合すれば、とても低コストだということが分かります。私たちは、地球上のすべての人が、毎日当たり前にオーガニックを食べる世界を目指しています。一人ひとりを愛するすみれ幼稚園の教育が、世界中の一人ひとりを愛することにつながらなければ、何の意味もないからです。
　それゆえ、食育はすべて「共に食べる喜び」のためにあります。それ以外の目的はありません。園の主題聖句「愛する者たち、互いに愛し合いましょう」との御言葉を実現して、すべての人が幸せになるため
の教育です。共に食卓を囲む家庭的な温かさの中で、
一人ひとりが安らぎと嬉しさを感じながら、
お互いの命を祝福する喜びの場。ここから
自ずと「生きる意欲や勇気」、また
「感謝の思い」が湧き出します。
「人を愛する心」や「命に対する
畏敬の念」、そして「自由」や「創造性」
といった大切な力はすべて、温かな心の
つながりによって成長します。
食べることは、心と体を一つの調和として
育む最も大切な命の営みであり、
教育の中心に位置づけられるものです。
※アレルギーへの対応については、ご家庭との相談を密にして万全を期しています。